野良犬時間

 

「犬みたい」と良く言われる。

 

ほとんど自覚は無かった。
だけど、指摘されたことを改めて自分に当てはめてみると、
確かに「僕は犬だ」と認めざるを得ない気がしてきている。

本屋をはしごするのが好きだ。
ブックスタジオにふらりと立ち寄って、本を眺める。
きのくにや書店にも立ち寄って、本を眺める。
TSUTAYA書店にも立ち寄って、本を眺める。
Book1stにも立ち寄って、本を眺める。
店内をぐるぐるとまわり、立ち止まり、本を手にとって眺めて、置いて、またぐるぐる回る。
確かにその様は、尻尾を振りながら、電柱から電柱を渡り歩き、マーキングしていく犬に似ていると言われても仕方がないのかもしれない。

先日ユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行く機会があった。
21:00に始まったパレードを、群れから離れて一人で眺めた。
目の前で去っていくトランスフォーマーミニオンズの山車(?)が、ぐるりとパーク内を回って向こう側のストリートに再び現れているのを発見した途端、ハフハフ!と尻尾を振りながら走り、もう一度山車を眺めに行く野良犬・力也がいるのだった。
パレードが終わった後は、パーク内のおみやげ屋をまたも野良犬のようにぐるぐると巡回して、結局何も買わずに家路についたのだった。

他人から見たら、おかしいと指摘されるこの「習性」を、僕は無意識に隠そうとしてきたのかもしれない。

群れを離れて、勝手に単独行動をしたがるのは「迷惑」になると思っているからだ。

でも、一人で気になる場所、好きな場所を、ぐるぐると巡回するこの時間こそが、自分の中に蓄積された膨大なストレスをゼロにする、僕にとって絶対に必要な時間なのです。
この時間がなくなってしまうと、たぶん僕は精神が崩壊しておかしなことになってしまうだろうと思う。

今、ここにはっきりとカミングアウトしておこうと思います。

 

一人になる時間がないと僕はおかしくなってしまう人間です。

たまに群れを離れて一人になる時間を取ろうとすることを見逃して下さい。

 

そんな時間を「野良犬時間」と定義することにします。

面倒なやつですみませんが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


今日も読んでくれてありがとうございます。
みんなにも「野良犬時間」って、無い?□