秋葉原のクリスマス

ちょいと野暮用(※)があり秋葉原に出掛けた。
(※)「野暮用」についてはこれまた一つの事件?となったので後日報告したい。


先日のブログで「アキバがすっかり変わってしまった」云々といった記述をしたと思うが、ここに撤回したい。


秋葉原は変わってはいなかった。
変わったと思っていた点は全て、これまでの秋葉原に「追加」されただけであった。
今日、東京生活を再開してから初めて「昼の」秋葉原にでかけ、考えを改めるに至った次第である。
やはりアキバはアキバであった。


秋葉原の良いところは、何の目的もなく無駄に歩き回ることの有意義さを思い出させてくれる点である。最近、こんな時間の使い方はすっかりご無沙汰だったと思う。
何か買うでもなくただ、ぶらぶらする。そのくせ、目に入るものは刺激が強く、欲しくもなかったのに突然欲しくなったりする。その連続。目のやり場に困るほどの物。物。物。これまで日々の忙殺の中、すっかり忘れきってしまっていた物欲がほじくりかえされる快感。


今日はクリスマスということもあって、皆のフトコロはどちらかと言えば暖かいのだろう。普段に増して物欲にまみれたように見えるオタクどもが徘徊している。自分もその中の一員として一緒に徘徊している。これがまた一興だ。


ふと耳を澄ますとどこからかなつかしい曲が聞こえてきた。
ファミコンの名作「メトロイド」のBGMだ。
いったいなんだろうと足を向けたビルの上。そこは中古ファミコンショップであった。
当時必死でやりこんだファミコンのゲームカートリッジのほとんどが全てそろっている。もちろん本体も。ディスクカードまで売られている。もちろん、ディスクシステム本体も売られている。さらに当時あほのように読み込んだ攻略本もしっかりそろっている。
ファミコン世代にはたまらない空間である。
気分はすっかり小学生だ。


ちょうど店内のテレビでは最近DVD化された「ゲームセンターCX」という番組が流れていた。
これはかつてのファミコンゲームで、ほとんどの人が最後までやり遂げることがなかった難解ゲーム(いわゆるクソゲー?)を攻略し、エンディングを見よう。という番組らしい。
そのときは「たけしの挑戦状」の攻略編が放映されていて、思わず見入ってしまった。
このゲームって本当に終わりがあったのか。と今更驚くとともに、その衝撃的な結末に大笑いしてしまった。大笑いも実は久しぶりだ。


こんなクリスマス。□


(追伸)結局、購入したのはおでんの缶詰2つ...。
こんなものがはやっていることも今更知る。