日本の夏

7/9〜7/10の二日間、浅草寺境内ではほおづき市が開催されている。


この二日間に詣でるだけで四万六千日のご利益があると言われている。
「もはや初詣いらないじゃん」的なすごい日なのである。
それゆえか、この二日間で50〜60万人が詣でると言われている。


23:00.帰りが遅くなった。
浅草寺の境内を埋め尽くすほおづき屋の屋台の大半は閉店し、昼の喧騒も忘れてひっそりと静まり返っている。
そんな中、わずかに数店舗だけはまだ店を開いている。


裸電球に照らされたたくさんのほおづきが美しい。
夜風が涼しい。風鈴の音色がそれに応える。
すっかり寝静まったたくさんの屋台の中、煌々と明かりを灯すいくつかの屋台。わずかに感じられる昼間の喧騒の気配。このコントラストに夏を感じた。
一般的な夏といえば照りつける太陽や海なのかもしれないが、日本の夏はやはり夜だと思う。心が安らぐ。


ほおづきの鉢を1つ買って帰った。風鈴を1つおまけしてもらった。


今そのほおづきを眺めながらブログを書いている。日本人でよかった。□