こんな感じのクリスマス

20:00PM. 飯田屋のどぜうをいただく。


ここ数日、ほとんどお天道さんを拝むこともなく部屋でモクモクと引越しに向けた荷物の梱包ばかりしている。


はたして片付いているのか、発散しているのか...。
長い時間をかけている割に体感できるような進捗がなく、次第にいらいらしてくる。
そんなときには酒を求め夜の浅草を彷徨う。
ここ数日の定番パターンだ。
ここ数日、浅草で残された日も少なくなってきたので、なるべく外食を楽しむようにしている。


これまでどぜうといえば駒形しか食べたことがなかったので、今日は飯田屋に足を運んでみた。


20:00を回ったその時間、店内にはもう数名の客しかいない。
和服の店員さんも1日の仕事をほぼ終えたような感じで、しずしずと残された数名の客の接客をしている。
やはり酒を飲むならこの時間帯がいい。
客があふれすぎると店員の手が足りなくなって、こちらの声が届かなくなる。
逆に穏やかな時間帯になると自分ひとりに2〜3名の店員が目を配ってくれる。



ゆっくりと誰にも気兼ねせずどぜう鍋をゆっくりつつきながらビールで晩酌。
至福の時間だ。



駒形のどぜうに比べ、やや骨が固めである。
だがどぜうのうまさはどちらも甲乙つけがたい。やはりどぜうには酒が合う。
メニューは単品が中心だが、うな丼、親子丼など食事メニューも豊富だ。
駒形が胡坐をかいて食べるのに対し、こちらは掘りごたつになっているので正座や胡坐が苦手な人には飯田屋が向いているかもしれない。
(駒形にも地下にテーブル席があるが、情緒がないのであまりオススメはしない)


どぜうならば駒形・飯田屋。蕎麦ならば十和田。釜飯なら春。


一人でも気兼ねなく入れて、うまいものをゆっくり味わえる。
そいう店には自然に何度も足が向いた。
そういう店が多いのが浅草のいいところだったと思う。


どぜう鍋にビール。そして親子丼で締める。


閉店の時間までゆっくりすごし一休みもできた。


こんな感じのクリスマスである。さて、また梱包作業に戻ろうか。□