第五回世界絵画大賞展の結果が届いた。
出品した二枚共にまさかの「選外」.....。
一昨年、昨年との連続入選に続き、今年も入選で飾り3ヵ年の出品計画を華やかに締め括るつもりでいた。
だが、残念ながらその願いは受け入れられなかった.....。
言葉では到底言い表せないこの精神的鈍痛。何度経験しても苦く、痛い。
「まさか」と思った。
が、そう思った自分がどれだけ自惚れていたかと気づく。一体何様なのだ、お前は。
2年連続で入選できたのだから今年も入選するものと信じ込んでいた。思い込んでいた。
自惚れた頭は、入選後の皮算用をし尽くしていたから、それらの薔薇色の世界が瓦礫のように崩れ、瞬時に全てが藻屑となっていく現実を受け入れられず、泣きだしそうになる。
自分は評価される価値のないそのような低俗なものを全ての夏を捨ててまで作り続けていたのか?
このつらさから、この惨めさから、この恥かしさから一刻でも早く逃げ出したい。
だが、仮にこれを機に本当に絵をやめるか?本当に逃げ出すのか?と自問すると「それはありえない」と即、自答が返る。
結局、落ちようが、受かろうが、全力で戦ったその過程はこの上ない「誇り」であり「快感」であったことは間違いがない。
過程での「快感」を得、結果での「快感」を得る。
勝つことが「快楽」を伴う快感ならば、負けることも「痛み」を伴う快楽に違いない。
結局、これだけの量の「快感」を手に入れる手段は、全力でやる以外にないのだろう。
たとえこの世界で金メダルが取れなかったとしても、自分の中ではいつも常に金メダルであることに絶対の自信もっていないといけない。と思う。
「自分は本当に全力だったか?金メダルだったか?」と自問する。
しばらくして「悔いはない」と自答が返る。
じゃあ仕方がない、とあきらめる。
この結果もただの「現象」として受け止めることができる。
次回は絶対に負けないようもっとがんばる。ただそれだけです。□