このたびの原発事故は未だ終息する気配を見せない。
日々いらだちもつのるが、あながち東京電力だけが悪いという問題でもない。
これまで散々利便性を追及し、欲望のままにエネルギーを使いまくってきたのは我々である。東京電力は我々の要求に応えてくれていただけとも言える。欲しがった我々も悪い。
24時間煌々と明かりが灯り、欲しいものが真夜中でも手に入るような過剰な利便性。しかもそんな店が10メートルおきに何軒も林立するような事態。
狂っている。
他の先進国ですらこんな異常な光景は見受けられないのではないか。
今の原発事故騒動がが落ち着いた後、福島だけでなく他の地域にある原発も含め、原発に対する猛反対の動きが出てくるだろう。
だが、猛反対をする者は今後、これまで当たり前で使ってきた多くの電気が、今後使えなくなることを覚悟をしなくてはならない。
原発に反対するのならば、これまでの利便性を捨て、不便を取り戻さなくてはならない。
例えば、深夜のテレビ放送を全て禁止する法律。
例えば、コンビニエンスストアは深夜は完全閉店する法律。あるいは、定休日を設けなくてはいけない法律。
そんなことは自分が小さなころには当たり前にできていた。
要は、夜は眠る。品物は店が開いている間に買っておく。という当たり前の生活に戻すだけである。
馬鹿なことを。できるわけがない。という人もいるかもしれない。
が、逆にこれだけの災害を全ての国民が目の当たりにした今だからこそ、それだけ一方的な「我慢」を国が国民に納得させられるのではないか。
今はそういう極めて稀な機会だ。
むしろ、今こそ、そういった「矯正」をしないと、日本人は今後一切「我慢」や「不便」に立ち返る機会を逸するだろう。
民主党は汚名返上のチャンスである。これからのエネルギー問題に対しどうでるか期待したい。□