ロンドン五輪を語る(2)

ロンドン五輪に没頭中。


連日、テレビをつけると白熱する戦いが放映されており、つい目を奪われ見入ってしまい、寝不足の日々が続いている。


序盤、オオカミの目の松本選手が金メダルを取るなどして一時的に盛り上がりをみせていたが、最終的には男子は柔道で金メダル無し、という結果となり、日本の元気の無さも経済に限ったことではないなぁ、と肩を落とす結果となった。


だが、開幕10日をすぎ、ここにきて新たな盛り上がりを魅せてきたと思う。


・アーチェリー団体女子:銅メダル


・フェンシング団体男子:銀メダル


・水泳男子メドレー:銀メダル


・体操団体男子:銀メダル


・卓球団体女子:銀メダル


・バレーボール女子:ベスト4


・サッカー女子なでしこ:決勝


・サッカー男子:ベスト4


......団体での試合の結果がすこぶる良いのである。


先ほどもバレーボール女子が中国を下し、ベスト4に入るシーンにもらい泣きをしたところだ。
卓球女子団体は惜しくも中国には敗れたが、日本卓球史上初の銀メダルを獲得した。素晴らしい成果である。


昨年は東北の震災を経て、日本では「絆」という言葉が飛び交っていたが、この絆という見えない力は、一時的な結束力を示すものではなく、今の日本、これからの日本の底力を象徴する、大いなるキーワードになっているのではないか。


個々の優れたチカラが集まり、相乗効果で一層大きなチカラとなる。


もちろん、個人で大きな成果を出せるにこしたことは無い。
が、多様化が進むこの時代である。
個人プレイによる一人勝ちではなく、結束力によって予想をこえる大きな成果を出していくことこそが、今の時代を覆っているこの閉塞感を打破するトリガーになるのではないか。


このオリンピックでは、その新しい日本のチカラが育っていることが見えてきたのではないか、と思うのである。


黄色い時代が続く。だが、悲観はしなくてよいのではないか。俺たちはまだまだ戦える。ロンドンで戦う彼らの姿はそういう自信や希望を目覚めさせてくれた。


俺たちも続いていこう。まだまだこれからだぜ。□