今の自分は果たして「本気」だろうか。
たぶん「本気」ではない。
もしかして「本気」なんじゃなかろうか。
そんなふうに思いかけていたとしても、
否、否、やっぱり「本気」じゃあない。
それくらいに考えておくのがよいと思う。
否、それくらいに考えておかねばならない。
ちょっとでも自分を許すと、
すぐ自惚れの罠におちいってしまう。
そしてその罠にかかると自力では決して
這い出すことができなくなるのである。
だから決して自分を許してはいけない。
隙を作ってはいけない。
常に自分を疑い続けなくてはいけない。
こう書いている今、既に今の自分は罠の中に
いるのかもしれない。
僕はまだ「本気」ではない。□