ニュージーランド旅行記1

 

初めて訪れるクライストチャーチ

 

人口500万人のニュージーランドのうち、39万人が住む第三の都市である。

ネルソンから国内便で1時間程度。
クライストチャーチのホテルに到着したのは17:00だった。
チェックインを済ませ準備をし、18:00ごろから街の散策に出た。
ニュージーランドは日が長い。しかも1月は真夏である。
21:30くらいまでは太陽が落ちない。18:00という時間は全く昼と変わらないほど明るい。
ただその日はクライストチャーチに入ったとたん、突然の雨模様となった。
いくら明るいとはいえ、夕方である。街の商業施設の多くはシャッターを下ろし、人通りも少ない。

ホテルから歩いて5分程度。
我々の目の前に現れた街のシンボルである大聖堂を目撃して言葉を失った。

2011年2月22日にクライストチャーチで発生した巨大地震で街は大きな被害を受けた。
日本人の犠牲者も出たと報道されていた。
それから約20日後に、日本でも忘れられない恐ろしい巨大地震が発生した。

あれから8年。
8年も経っていながら、大聖堂の復興はほとんど進んでいない状態なのだった....。

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街を歩くと、大聖堂だけではなくそこここのビルが建築中であったり、修復中であったりする。
雨は強くなり、人がいないことも手伝って、まるで地震はつい数日前にでも発生したのではないか?と感じられるほどの印象を受けた。なんだかとても気が滅入ってしまったのだった。

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もう一つの街のシンボル「追憶の橋」までやってきたとき、雨がさらにひどくなった。

まるで台風である。とても外にいられない。
2018年のあの関西の台風を思わせるような大嵐が突然やって来たのである。

踏んだり蹴ったりだ。
兎に角、この嵐から逃れなくては。
目の前に並ぶレストランに次々と飛び込んだ。もう何を食べたいとかを吟味している時間は無かった。

なんとか1件のレストランSINに席をとることが出来た。

だが、その店の食事はとても美味しかったのである....!
今日のお魚をいただいたのだが、味付けボリュームともに大満足なのだった。

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きっと考え込んでいたらこの店に入ることは絶対に無かっただろう。
嵐がこのお店にぼくらを押し込んでくれたのではないだろうか。

その料理が、踏んだり蹴ったりなクライストチャーチ初日の僕らの落ち込みを救いあげてくれたのだった。(つづく)