本好き

 

「お前は本当に本好きだな」

 

昔からそう言われてきて、なんだか誇りに思う反面、本当に僕は本が好きなのかなと思う気持ちもある。
だって「本好き」といえば年間何百冊とか読んでいる人でしょう?
僕にはとてもそれだけたくさんの本は読めません。
読むのが遅い上、読むのは移動している電車の中だけだったりするから。

でもやっぱり僕は自分自身を「本好き」だと思っている。

街に出れば必ず本屋を巡回する。本屋に行くために街に出ることもある。
ツタヤ書店、BookStand、Book1st、きのくにや、三省堂
時間があれば全店、時間が無くても2店は必ず見る。
同じ本でも店なりの並べ方を見るだけで楽しい。
どの店でも前面に出ている本でトレンドを知る。
その店独自に推している本を見て新しい発見をする。
買うこともある。
立ち読みだけの時もある。
しっかり読みこなす文庫本やハードカバーの本は少ないけれど、触れている本の数や、本に触れている時間は普通の人よりは長いと思う。
年間数百冊を読む人は、間違いなく「本好き」だけれど、こんな「本好き」も許してほしい。ただの野良犬の散歩ですが。。

でも、この時間こそが自分の頭が最も浄化される時間だと思っている。
逆にこの時間が無くなってしまったら頭がおかしくなってしまうかもしれない。
人々が考え出す知が集まっている場所。日々かわっていく陳列や情報の発見がたまらなく僕の好奇心をくすぐるのです。

僕を待ちくたびれる人へ。
僕を置いて帰ってもらっても気にしませんので。どうぞ放っておいてください(笑)。□