なにものかによって一家四人が惨殺された事件。
被害者である田向浩樹、そして妻の夏原友季恵。
かつての彼氏、彼女、友人や同僚たちへのインタビューで物語が進んでいく。
一見、絵に描いたような美男・美女の幸せな田向家だったが、欲望や嫉妬が混ざり合い、多くの敵があったことが証言から明らかになって行く。
関係者のインタビューで進む構成が面白い。
そして、その合間に差し込まれる謎の兄妹の対話。
一見つながりのない二つの物語がラストに向けて1つに収束していく。
R指定的な毒が噴き出しているようだが、自分にとっては娯楽として読めた。
奇しくも前回読み終えた「メソポタミヤの殺人」の被害者、ルイズ・レイドナー夫人と本作の被害者、夏原友季恵がキャラクターとしてかぶっていたような気がする。
映画化もされているようです。なかなかのいいキャストです。□
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注意
ここから下は読みながら作った人物相関図を
張りつけてます。犯人も全て書いてますので、
これから読む人は決して見ないように!!
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