押入れの奥から「チョコレート工場の秘密」が発掘された。
誰もが大好きなワンカさんのチョコレート。
ある日、チョコレートの中にワンカさんの工場を見学することができるくじが挿入された。
貧乏一家のチャーリーが奇跡的にくじに当選して、ワンカさんのチョコレート工場を見学できることになった!というようなお話。
読みだしたら止まらない!ラストまでまっしぐら!!の物語に加え、忘れられないのがJ.シンデルマン氏の挿絵である。
チョコレート工場の世界観をまっすぐに表現しながら、様々な想像をかきたてる素晴らしい挿絵である。
始めて読んだのは小学生のころだったが、今なお物語と挿絵がセットになって脳にこびりついている。物語と挿絵が一心同体になっている。
「チョコレート工場の秘密」はティム・バートンが映画化したときに、オリジナルは絶版となって、訳者や挿絵画家が一新されたのだが、残念ながらすっかり変わり果てた姿になってしまった....。
同じくもう一冊「くまのプーさん」も自宅から発掘された。
こちらも大変素晴らしい傑作である。
A.A.ミルンの描いた物語に、E.H.シェパード氏のこれまた素晴らしい挿絵のコンビネーション!
ぬいぐるみのプーさんが動き出してかわいらしい冒険をする。そんな愛らしい世界がまっすぐに描き抜かれている。
物語だけでも、挿絵だけでも成立しえない。お互いがお互いを支え合って、一つの堅牢な物語世界が完成しているのです。
......はっ!
し、しまった。
つい引き込まれて力説してしまった.......!
今夜も道草で夜が更ける...........................。□