MOTHER2!

 

糸井重里氏が生み出した伝説のRPG・MOTHERが発売30周年だそうです。

 

それをトリガーにゲームセンターCXで「MOTHER2」に有野課長が挑戦するという事件があって、更にそれにのせるように糸井重里氏と有野課長の対談が実現しました。世界が動いています。

対談はこちら。興味がない人も読んでほしい。もはや哲学です。


さらに連動してイトイ新聞の2019/09/18今日のダーリンではMOTHER2制作に関わった岩田元任天堂社長についての糸井氏の言葉。これまたチェキラ。

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すごいなと思うのは、多くの名作ですら、現れ、そして消えていく競争の激しいゲーム業界で、MOTEHRというタイトルが、今なお燦然と輝く金字塔として、しっかり、しかもまさに今も「生きている」ということです。

これだけ存在感が生き続けている作品というのはマリオやゼルダですら届かないのではないかと思うのです。しかも、それを操っているのが糸井氏本人ではなくて、全部周りが勝手にやっているだけ、という。

名著「岩田さん」について書いた時にも言及したけど、「死んでもなお生きている」という存在感のすごさ。というのがあります。
残された人、体験した人が語り継ぐことで生き続けるシステムが、作家の意思でもなく、偶然のように、周りの狂乱によってできあがってしまう。そういうことが歴史にはあるのです。
琳派だってそうだし、岡本太郎の作品もそうだし。で、糸井さんや宮本さん、岩田さんの仕事もそうなのだと思うのです。

「死んでもなお生き続ける」(狙わずに)

人生一度でも、そういう仕事をしたい。そういう仕事にかかわってみたい。

この度の、有野課長VS糸井氏のコラボレーションは、そんな風に感じたひとつの大きな事件でした。□