自宅不在中に配達があって、再配達依頼票がポストに入っていた。
依頼票にかかれた再配達依頼のための電話番号に電話をかけた。
「オ問イ合ワセ番号ヲイレテクダサイ」
電話越しに機械的な声で再配達に必要な情報の入力を求められる。
順番に正しい番号を入力をしていった。........はずなのだが。
「入力ニ間違イガナケレバ1ヲ押シテクダサイ。
ヤリナオスナラバ2ヲ押シテクダサイ。」
1を押せば、次に希望とする配達時間帯を示す番号を入力し、それで再配達依頼は終わるはずだった。
が。1を押した後の答えはこうだった。
「所定ノオ時間ノ配達ハデキマセン。アリガトウゴザイマシタ(ぶつっツーツー)
入力したのはお問い合わせ番号である。その後、配達の時間帯を示す番号を入れる流れだ。それが、いきなりの配達できないとの答えである。何を言っているのかが理解できない。
入力し間違えたかな、と思い電話を切り、再度再配達受付に電話をして頭から入力をし直したのである。
が。現象はおなじなのだった。最後の希望時刻を入れてもいないのに「ソノ時間ノ配達ハデキマセン」という答えが返ってくるのである。
もしかしたら最後に入力する1が、次に入力する再配達時間帯とかぶっているのではないか、と推測し、番号が正しく入力されたかを確認してきたとき、次に入力すべき時間帯の番号を入れてみることにしたのであった。
が、それでもだめだった..............。
結局、意を決して、もう一つ、直接スタッフにつながる電話番号に電話をしてみた。
そこで初めて、今回のこの事件の犯人がわかったのである。
「再配達をお願いしたいんですけど」
「あ、その配達は済ませてますよ。宅配ボックスに入れてますので」
音声案内の「デキマセン」もそのはずである。だって、物理的な商品の配達自体がとっくに終わっていたのだから、配達側も配達物はないとしかいいようがない。
すべての謎はとけて、その後日に無事荷物は届いたのである。
ただ、今回の自動電話受付の応答はどうだろう。「スデニ荷物ハ配達ズミデス」という回答を入れるべきではないだろうか。
オモテナシの国と自惚れる前に、まだまだいろいろなところに課題は残っているのである。□