第1作目(Episode4)の公開から40年余...。
ついに2019年末に公開されたEpisode9で、壮大なるSTARWARSが大団円となった。
先日迫力のある音響設備を兼ね備えた巨大なIMAXシアターで、Episode9を観た。
この歴史的瞬間に立ち会うにはもっともふさわしい劇場だったろう。
感慨を噛みしめて終焉を見届けた。
ダースベーダー亡き後、ハン・ソロとレイアの間に設けられたベン・ソロがぐれてダークサイドに走る。
そしてEpisode7から登場する女性主人公レイ。
ジェダイの力を備えたレイは、ダークサイドに走るベンを止める冒険に出る。はたしてレイとは何者なのか。
Episode9は、最後にふさわしい力の入った作品になっていたが、実をいうとジョージ・ルーカスがEpisode6までを撮り終え、Episode7~9の映像権をDisneyに引き渡したところから、個人的には暗雲が立ち込めた気持ちを持っていた。
誰かが見た夢を他人が映像化して、どれだけ忠実に再現ができるというのか。
やはり夢を映像化するなんてことは本人以外にはできる芸当ではない。
ようやく世の中の映像技術や機材が、ルーカスの脳内イメージに追い付いて、満を持して制作されたEpisode1~3は、まさに「ルーカス祭り」と呼ぶにふさわしい完成度で、ルーカスの頭の中を最も彼が表現したい形で完全映像化されていた。
それに比べれば、製作者やスポンサーががらりとかわってしまったEpisode7~9は、やはり今見直しても貧弱であるように感じる。
ルーカスの作品であれば、どこか小さな惑星に行っても、映像の隅々まで不思議な生物や宇宙人たちが入り乱れ、独自の文化やにおいがきちんと表現されていた。とにかく隅々までが丁寧に作りこまれていたのである。
Episode7~9は、宇宙船の描写や戦艦の戦闘はそれっぽくできていたが、生きているものたちの描写はやはりやせた感じがする。レイやカイロ・レンの戦いもルークやベイダーの物に比べたら、チャンバラ感が強い。
華々しい終わりに、悪口ばかりで申し訳ないが、やっぱりルーカス版のEpisode7~9を観たいと思ってしまう。
これからは「ローグワン」や「ハン・ソロ」のようなスピンオフ作品が続いていくのだろうか。それを楽しみに待ちたい。
ルーカスもお歳ではあるだろうが、宮崎駿監督も復活したことだし「おい、ちょっと待て!」と、まだまだ若いやつらにはまかしちゃおれん。と、現場におりてきてほしいものである。
やっぱり、ものづくリストは死ぬまで引退なんてできない。というのが本当だと思うんですよね。□