一年の計は元旦にあり。
正月の時間の流れ方が好きだ。
昨年のあれやこれやは全てリセットして、新しく迎えた今年こそ!と、いろいろな思いを馳せることのできる貴重な時間である。
忙殺されていたあの日常が嘘のように「やることがない」。
芸能人が旅をしたり、ワイワイやっているテレビを1日中見ることができる。
予定を詰め込まず、ただ近所の神社に出かけて行って、ゆっくり初詣をすることができる。
ふだんは食べることがない、おせち料理や雑煮とお酒でゆっくりと食事を楽しむことができる。
すっかり気を緩めまくってしまう正月なのだが、これから始まる2021年の新たな戦いに向けた準備もしておきたい。戦いが始まってしまうと、こんな潤沢な時間は容易にとれない。この贅沢な時間の一部をつかって1年の抱負をぼーっと考えてみる。
直感で「自力」という言葉が頭に現れた。
昨年はずいぶんと他の人の手をわずらわせたなあと感じていた。
「そんなこと一人でやれよ」と自分に突っ込みをすることもあって、周りの人たちの厚意に助けられて何とか乗り切ったという感じだった。
他人の力に寄りかかるのではなくて、なるべく自分の力で課題を乗り切りたいと思っていた。
だけどその反面、自分のスキルや体力に壁を感じることも多かったとも思っている。
取り組んでいる課題や問題が年々複雑で難しくなってきていて、自分一人で解決できるものでもなくなっている。もちろん全部自分で出来ればそれに越したことはないのだろうけど、もはや手が回らないと感じてもいた。
「マイペースで行く」
ちょっと保守的というか引き気味だけど、自力で全て解決するぜ!と高らかに宣言しても、きっと1か月もしないうちにギブアップ宣言をしそうな未来の自分が見えた。
自分にできることを着実に自分のペースでこなす。他人にお願いしてでも自分のミッションを前に進める。その方が今の自分にピッタリくる気がしている。
1年後、自分がどう振り返るか。そんなことも楽しみにしながら、2021はスロースタートで始めていく所存である。□