ツラの皮

 

「そういうものだと思ってました」

 

最近、周りからの風当りが強いな、大丈夫かな、と心配していた仲間に、声をかけたときに返ってきた言葉。

 

このツラの皮の厚さ。心配など不要だった。

 

自分であれば、不条理、理不尽な中に放り込まれたら、

「なんでそんな言い方するの?」

「なんで俺だけ?」

「失礼じゃない?」

「ひどくない?」

などと、へこんだり、ふてくされたり、反発したりしそうだが。

ツラの皮が厚い人間は、そんなことを全く歯牙にもかけない。

 

不条理や理不尽を「そういうもの」として気にも留めていないのである。

 

これは現代に生きる一つのスキルなのではないか。

 

裏返せば、鈍感。ということにもなりかねないとも言えるが。□