弱音を吐く。
6月に個展を設定したのは失敗だったと思う。
個展は矢張り4月に開催すべきだ。それを痛感している。
何故6月にしたのかというと、毎年6月に開催していた公募展が美術館の改装工事で当面中止となり、ではその代わりに。と、個展を置いたのだったが。
リズムが作れない。
(かっこをつけるつもりはないが)毎年4月に実施していたのは、桜と共に咲きたい。と考えていたからである。
毎年秋の公募展への出品が終わった頃から、正月を経て、4月に向かう冬という季節に、幹の中で満開の花を咲かせる準備をする桜に自分を重ね、自分も花を咲かせるべく個展の準備をがんばろうと決めていたのである。
このスタイルは10年に及ぶ活動の中で、自分の中にリズムを作っていたと思う。
だが、今回6月に開催をシフトさせてみたところ、全くリズムが作れない。
だいたい40日前といえば、展覧会のご本尊と言える作品は数点完成し、制作に加速が入っている時期だが、今だにエンジンがかからずにいる感じがする。
このGWに多くの時間を費やしたものの、これといった手ごたえが得られず、未だにくすぶっている。
「寒い!」と叫びながらアトリエに閉じこもり、日々小さな時間でコツコツと制作をしていた例年では、多少の失敗があっても、まあなんとかなるだろ。と気合で乗り切れていたが、連休と言う時間をあててみると、ゆるんでしまうのだろうか、かえって成果が出ず、絵が締まらない。
さらにそんな作品を見て自虐的にもなり、気分がなえる。
記念展。なんて大風呂敷を広げてみたが、過去の個展の中でワーストともいえる展覧会になり果ててしまうのではないか、と危惧をしている..........。
ここから挽回なるか。しなくてはなるまい。□