鉄は熱いうちに(後編)

 

人であれば誰でも

「何か形あるものを作りたい。残したい」という気持ちがあって、行動を起こすのでしょう。

 

その「形」というやつには、かけた時間がすぐに成果となって表れるものと、かけた時間どおり成果とはならないものがある。

 

住宅がの中のたこ焼き屋や、街中の牡蠣小屋といった「思いつきの起業」は前者になるのでしょう。

人は形を作りたいと思いながらも、なるべく手間をかけずに、楽に、成果を出したいというずるい思考を持ちがちだ。けれど、そんなものは成果にならない。

簡単にできることであれば、誰もができてしまうので、世の中が認める「形」にはならないのである。

そういう「形」は、後者「時間どおり成果がでないもの」の方にあるのだと思う。

考えて、考えて、時間をかけて、それでも成果が出ない。

そのつらさに多くの人たちが挫折をするけれど、それでも考えて、考えて、考え抜く。

世の中でみんなの目を引いているものは、そういった誰もが引き返すその先に、さらに踏み込み続けた人のものなのだと思う。

ほとんどが当たらない。でも、万が一当たったときに特大のホームランになる。

それが仕事です。

簡単にできる者はただの「息抜き」というものなのでしょう。□