薬師丸ひろ子

 

薬師丸ひろ子の歌声は「宝石」だと思う。

 

これまでずっとテレビやCDで

その声を耳にしていたけれど、

このたび初めてコンサートで

生での歌唱を聴いて、ぱっと、

そんな言葉が脳裏に浮かんだのだった。

 

改めて、80年代のアイドルには、

はかりしれない底力があると思う。

一般的にアイドルは若くて元気な時がピーク、

という風に見えがちだけど、

薬師丸ひろ子原田知世松田聖子中森明菜...など、

今では、ベテランとなった彼女たちの声を聴くたびに、

デビュー当時のあのめざましい活躍ですらスタート地点であり、

数十年が経ち、原石を磨き切った今がピークなのではないかと

思ったりもする。

 

丁寧で隙のない演奏家たちの伴奏。

磨き上げられた歌唱力。

観客に絡む可笑しさや余裕もあるMC。

 

デビュー40周年記念コンサートということもあってだろうか、

探偵物語」「セーラー服と機関銃」等、角川映画の代表曲、

ユーミン井上陽水が30数年ぶりに書き下ろした新曲、

更に「Wの悲劇」はアンコールも含め2回も披露してくれた。

ラスト「アナタノコトバ」まで、2時間半にわたる充実した

コンサートであった。

 

改めて、

80年代のアイドルには、はかりしれない底力がある。

 

そして、

薬師丸ひろ子の歌声は「宝石」だと思う。□