薬師丸ひろ子の歌声は「宝石」だと思う。
これまでずっとテレビやCDで
その声を耳にしていたけれど、
このたび初めてコンサートで
生での歌唱を聴いて、ぱっと、
そんな言葉が脳裏に浮かんだのだった。
改めて、80年代のアイドルには、
はかりしれない底力があると思う。
一般的にアイドルは若くて元気な時がピーク、
という風に見えがちだけど、
今では、ベテランとなった彼女たちの声を聴くたびに、
デビュー当時のあのめざましい活躍ですらスタート地点であり、
数十年が経ち、原石を磨き切った今がピークなのではないかと
思ったりもする。
丁寧で隙のない演奏家たちの伴奏。
磨き上げられた歌唱力。
観客に絡む可笑しさや余裕もあるMC。
デビュー40周年記念コンサートということもあってだろうか、
更に「Wの悲劇」はアンコールも含め2回も披露してくれた。
ラスト「アナタノコトバ」まで、2時間半にわたる充実した
コンサートであった。
改めて、
80年代のアイドルには、はかりしれない底力がある。
そして、
薬師丸ひろ子の歌声は「宝石」だと思う。□