クラフトビールを歩く。
いくつかの店をたずねてみたり、
宅飲みをしてみて気づいたのだけど、
クラフトビールは食事や宴会には向かない。
かなり濃いめ、苦めにつくられたビールであり、
ナッツやウインナーくらいの小品とあわせて
1~2杯を楽しんだら、サクっと去るのが良い。
すなわち、クラフトビール店とは、
いわば0次会の店、あるいは、
「食前に行くBAR」
なのだと思う。
食前に、立ち飲みで、次に始まる1次会への期待を
肴にして楽しむ。それがよい。
あるいは、一仕事終えて帰宅する前に、
小さなご褒美として飲む店、であってもよい。
地方都市や町でも、ブルワリーが立ち上がっていて、
ますますクラフトビールのブームが広がっているけど、
クラフトビールの功績というのは、
ビールそのものに加え、
この「食前にいくBAR」「帰宅前のちょい飲み」という、
これまでなかった枠に、新しい形態として入ってきた所に
あるのではないか、と思っているのです。
そんな店を探して、今日もクラフトビールを、歩く。□