映画「イエスマン」を観ていて、印象に残ったのは、
銀行マンであるカール(ジム・キャリー)の上司が、
最終的には、ブライダル店の韓国女子と懇ろになり、
ホームレス支援のボランティアに転身していた。
という点だ。
人生って、いろいろな変化がある。
外部の力で、自分の思いも寄らない世界に飛ばされることもあるし、
内部の力で、これまでとは全く異なる世界に舵をきることもある。
それは、どちらもおそらく、自分の意思というより、
もっと大きな見えざる力が働いてそうなっていくのだと最近は思う。
人は生きていく中で、右から左から吹き付ける風を受け、
最終的に、おさまるべきところに収まっていくのだろう。
本当はもっと大きいことがやれたかもしれない。
今とは違う世界でもっと活躍できたかもしれない。
隣の芝を眺めて、ついいつもそんなことを考えてしまいがちだけど、
結局、なるようになるという感じがする。
自分で決めたようでいても、はるか前に決められていた場所に収まるような。
まるで、パチンコ玉のようだ。
狙って打っているのだけど、
くぎにぶつかって、跳ね返って、転がって。
それぞれの位置におさまっていく。
イエスマンのあの上司を姿をみて、自分に重なったような気がしたのです。
人生って、パチンコ玉のようなものなのかもしれない。□