「描きたいものを、描こう」
・・・と思った刹那、
ふと、自分に問いかける。
描きたいもの、描けてる?
もうずっと、
「おもしろいものを描きたい」と思って描いている。
「おもしろいものを描きたい」というのは、
「描きたいものを描いている」といえるか。
よくわからない。
面白くないものができてしまったら、
それは描きたいものではなかったと思う。
描くことによって、それが描きたいものであったかどうかがわかるというのが一番近い感触なのだが、いったい、描きたいという気持ちはいつ生まれているのだろうか。
描く前に描きたいと思うよりも、描いた後のものを観たくて描いている。
それは描きたいものを描いている、といえるのだろうか。□