毎年、「ハロウィンになにかしたい」とぼやいている気がするが、
何をしたらいいのか未だによくわからない。
ただ、「何か」がしたくてうずうずしている。
数年前に渋谷界隈で飲んだ帰りに、
渋谷のハロウィンイブに巻き込まれたことがあった。
暴動のように押し寄せる人並みにDJポリスの登場などを傍から見ていたときは、こいつらは一体何やってんだ、と思っていたけど、実際に中に入ってみるとお祭り気分の空気ってのが自分にはとてもフィットして、これは好き。と、前言を撤回したのだった。
帰宅時に混雑する山手線で乗り合わせた、目の前の女の子のゾンビメイクとコスチュームプレイがプロフェッショナル級に決まっていた。
女王が死に絶え、肉を落としゾンビ化しつつもかつての美貌を残したその容姿は、本当に物語の世界からそのまま出てきたようにリアルで美しかった。純粋な感動が瞬時にあふれ、思わず「美しいですね」「1枚写真を写させてもらってよいでしょうか」と声をかけそうになった。声をかけることはできなかったが、いまでもその残念な気持ちは脳に焼き付いている。
自分もコスプレをして、ゾンビ居酒屋で酒でも飲みたいが、そんな時間は無い。
今一番近いのは「ゲームの中」。かもしれない。
ハロウィンの時期に一時的にレイアウトを変更するようなオンラインゲームで、家に居ながらひっそりとハロウィンを愉しむのが、自分にはいちばんお手軽でしっくりする。
ポケモンスリープ 等
要するに、あのような空間に自分を置きたいけど、そういうリアルが無いので、ゲームで埋める。ということなんでしょうな。