ゲーム革命

戦場の絆というゲームが今、巷を騒がせているらしい。

知人がどうもこいつにはまっているらしく、話すたびにゲームセンターに行こうと誘ってくる。そして今日、ついにその根気に負けて、初めてその絆とやらを結んできた。
いわゆるガンダムのゲームである。日本全国全ての筐体がネットワークでつながっており、連邦軍ジオン軍に分かれ、個々のプレイヤーがモビルスーツのパイロットとして広い戦場を舞台にリアルタイムで戦う。
ゲームをプレイするためには、まず300円で会員カードのようなものを購入する。カードには自分のステータスが随時記載されるようになっていて、最初の身分は「民間人」。搭乗できるモビルスーツは「ジム」からスタートする。
以降、戦場で経験をつむことにより、じょじょに階級が挙がり、強いモビルスーツを操縦できるようになっていく。


で、本日初陣の戦況。
初陣ということを踏まえても、正直「ボコボコ」であった。前方・後方をザクに取り囲まれてえげつないリンチが繰り広げられた(ように思っている)。後ろだ!と言われても、振り返る間もなくズバっと切られて転倒している。やがて自分がどちらに向いているのかもわからなくなり、目が回ってしまう。やはりアムロのようにうまくはいかない。

ゲームセンターに足を運ぶのはもう10年ぶりである。知らず知らずの間にビデオゲームもえらいところまで来てしまったなあと思い知った。


さらに!
「すれ違い対戦設定」をして鞄に入れていたDSのドラゴンクエストモンスターズであるが、戦場の絆のプレイを待っている間にどこかの誰かから対戦エントリーが来ていた。
すれ違い対戦とは、DSが他のプレイヤーと勝手に通信をし、モンスター情報を交換して対戦ができてしまうモードある。
まさか歩いているだけでまったく見ず知らずの誰かと対戦することになるとは。ますますいまどきのゲームの幅の広さに驚いてしまう。

敵はドラゴン+ギガンテス+スラデビルで構成されたチームであった。

スライムをやっつけたれ。と思い、スライムのみをねらっていたが、ベホイミを連発してきやがってぜんぜん倒れない。そのうちドラゴンとギガンテスに殴られまくって全滅。
くううう。スコンク。
周りをきょろきょろと見渡す。もちろんそれが誰のモンスターなのかなどはわかる由もない。

今日は何をやってもボコボコである。しかし、今時のゲームの幅の広さたるものを思い知り、楽しかった。
一昔前の「ゲームは一人で静かにプレイする」という形態はすでに過去のものとなり、歩いているだけで対戦相手が勝手にやってきて戦うことができたり、全国規模で結ばれたネットワークを駆使して同じフィールドでリアルタイムに戦うことが当たり前になってきている。
小学校のころ、ゲームウォッチに燃えていたころにこのような革新を誰が予測出来たろうか。


今度は負けないように強いモンスターを育てておこう。そしてジムも卒業しよう。などと帰路についた週末であった。□