映画 「王と鳥」 (10点/10点)

いかにも海外アニメ。という感じの濃ゆいキャラクター。
人によってはそれだけで嫌い。という人もいるかもしれない。


が、これは本当にすごい映画であった。
あの宮崎駿に多大なる影響を与えうる作品というのは、やっぱりこのくらいの、核爆弾的なパワーをもっているのだな、と思い知る。
カリオストロの城をはじめとする宮崎作品の演出・ギミックの素が、この作品の中にはちりばめられていた。それほどのはっきりとしたインスパイア。強いリスペクト。
が、この王と鳥ですらアンデルセン物語のインスパイアなのである。



全ての創造は模倣から始まる。



どこまでも上っていくロケット型エレベーター。
階段を駆け下りる女の子と少年の軽快さ。
隅から隅まで、アニメーションのすばらしさが溢れ出してる。


絵柄の好き嫌いだけでこの作品を見ないのは、はっきり言って、犯罪。□


●前回見た映画→「スパイダーマン3」