夢十夜 「第六夜」

こんな夢を見た。


公衆便所の個室に入ったのだが。


壁の高さが低くて、しゃがんでも少しだけ頭が出てしまう。


しゃーないな。と思いながら用をたしていたのだが。


入口から女の子が入ってきた。知っている女の子だった。学年でもひときわ目を引く、とてもかわいい人気の女の子だった。


「・・・・!?」


なんで男子トイレに?と思って様子をうかがっていたが、ちらっと目が合った気がした。あわてて目をそらす。


どうやら向こうはこちらに気づいてはいないようだ........。


やがて、女の子は男子便器に向かうとスカートをおろし、すごい音を立てながら小便を始めたのである。


なんと、女の子は男だったのである..........!!


とんでもないものを見てしまった。と思っている中、女の子はすっと出口へ向かって行った。そのとき、ふたたび目が合った気がした。またあわてて目をそらす自分。


なんとなく立ち去った気配を感じたので、目を上げたのだが.........。


目の前に彼女が無表情で立ってこちらを凝視していた....、そして殺すような目で言ったのである。


「見たね?」


ぎゃああああああああああああっ!!!こ、殺されるっ!!


............と、そこで目が覚めた。


脇の下が汗でびっしょり濡れていた.....。


.......................................................七夕だぜ?□