ぼくの一流品カタログ。

BRUTUSで、松浦弥太郎氏の「男の一流品カタログ」という特集が組まれている。


自分にとっての「一流品」はなんだろうか。と部屋の中を見渡してみる。


がらくたばかりで、ろくなものが転がっていないが、一流品というものへの憧れはある。


かろうじて自分がこだわる10点のアイテムを列挙してみる。


1.プラチナ万年筆#3776ブルゴーニュSF
 万年筆は愛用品。日記とか手帳はたいてい万年筆で書いてる。
 個人的にはプラチナがベスト。
 インクが切れたり乾いたり、いろいろストレスもあるが、それも含めて愛しいアイテム。
 


2.靴 KATHARINE HAMNET LONDON
 スーツには深いこだわりはないけど、靴には拘っている。
 歩くたびに響く音を聞くと、背筋が伸びる。
 するとまたよい音がする、そしてまた背筋が伸びる。正のスパイラル。


3.バーバリーブラックレーベルの商品群
 バーバリーブラックレーベルが来春で消えるということで結構落ち込んでる。
 LONDONよりも山陽商会のほうがバーバリーチェックの活かし方が優れていると思う。
 日本のものづくりのすごさも思い出させてくれる。


4.ぐい呑み
 焼きもの市で入手した備前焼や、輪島で入手した輪島塗など。
 日本酒はやっぱりお気に入りのぐい呑みで楽しみたい。
 楽しさやおいしさが全然かわってきます。


5.名刺
 京都で特注で作ったアトリエの名刺。
 デザインから拘り、活版印刷で特殊な紙に印刷したもの。
 ほんとうに大切な人にしか渡しません。


 
6.ゲルニカのポスター
 初めて行ったヨーロッパはスペインでした。
 そのときに訪れたマドリッドのソフィア王妃芸術センターで購入したゲルニカのポスター。
 あの衝撃を生涯忘れまいと日本に戻ってからポスターフレームを特注。
 盟友との大切な思い出です。


7.夏目漱石の小説群
 夏目漱石は画家になりたかったんじゃないかなと、思うことがある。
 文字で絵画的表現ができていて、かつ屈指の名画になってる。
 これが文豪の力か。と読み返すたびに思い知る。
 生きていたら是非僕の絵をみていただきたかった。
 また、お酒をご一緒したかった(胃が荒れていたので無理かな....)。
 


8.藤本弘(藤子F不二雄)の漫画群
 漫画は大好きですが、とくに藤本弘作品は別格。
 藤子F不二雄全集は一生の宝物です。
 みつおと星野スミレの恋に嫉妬する。刹那いけどね。


9.YUHAKUの定期入れ
 赤いものが好き。
 ワインレッドの皮製品で毎朝自動改札を通るたびに緊張感が湧く。
 赤でなくとも、YUHAKUの製品はどれも美しい。



10.自分の絵画作品
 これからこつこつと価値を上げていきます.....。


以上。


列挙していて思ったが、優れたものを身近に置くという行為は、


「今それなりに大人として自立できている自分にふさわしい装飾品となること」


または、


「今はモノが放つ品格には追従できていないが、背伸びをするように、そのものにふさわしい自分を作っていくための戒めとすること」


のいづれかの役割があるように思う。


他人が自分をどのようにみているのかは、自分ではわからないし、日々の自分は結構見苦しくて、とても他人に見せられたものではない。


だが、このような一流のものに助けられながら、あるいは一流のものを使役して、自分を一流に引き上げていきたいといつも願っている。


修行は続く.....。□