桜が満開となりました。
桜はやっぱり美しい。
パッと咲いてパッと散るのも美しい。
あの花びらの一枚一枚に、お別れの切ない想いであったり、新しい出会いへの期待であったり、いろいろな気持ちが混ざりあって、春の風の中を美しく舞っていくのです。
10年程前に浅草に住んでいたころ、仕事帰りに隅田川沿いの夜桜を見ていたら、なんだか突然涙があふれ出して来て、大泣きした記憶があります。
なんで泣いたのかは全く覚えていないのだけれど、大泣きしたことだけは今もはっきり覚えているんです。
桜へのさまざまな想い、美しさを歌う素晴らしい数々の名曲があります。
毎年この時期になると、そんな楽曲たちをヘビーローテーションで聞いているのだけど、中でも川本真琴の「桜」は屈指の名曲です。
毎年ラジオでも必ず何度か耳にするので、きっと日本の桜を歌ったJPOPSの中でも高く評価されているのだと思います。
メロディの中にこれでもか!とばかりに字余りの歌詞をつめ込んで、女子高校生の多感な時代を歌い上げています。
「くしゃくしゃになってた捨てるつもりの卒業証書を
ねぇ、換えっこしよ。」
「「絶交だ」って彫った横に「今度こそ絶交だ」って彫った。」
高校時代のぼんやりとした甘酸っぱさみたいなものがこみ上げてきます。
桜や春を音にしたらこれ!というメロディと、この強い歌詞は、やはり川本真琴しか作れなかったのだと今聞いても思います。
たぶんこれからもずっと死ぬまで、僕は桜の季節に川本真琴を聞くのだろうと思うのです。ぼくもこんな仕事を残したいものです。□
https://www.youtube.com/watch?v=2NU0a3VynJY
追伸。2013/3/24のブログにも書いてましたね。