名画に逢いたい。
いつもそんな願いが頭の中にある。
歳と共にその願いは益々強くなっていくように思う。
学生のころには浴びるように映画を観た。
名画と呼ばれている作品を片っ端から観た。
年200本くらいみていたように思う。
次々に出会う名画の数々は脳裏に強く焼き付いて、今の創作の礎になっている。
ろくに勉強をせず、社会人になってから苦労をしたかもしれないが、悔いはない。
浴びるように映画を観ることは、あのときにこそやっておかなくてはならないことの一つであったと、今も思っている。
あのときに見た名画を今改めて紐解いてみても、まったく色褪せていないことに驚く。
名画は永遠に名画なのである。
だけど、多くの作品を見ていくほどに、それらを超える名画に出会える確率は落ちてきていると思う。
出会ったときのあの感動。充実した2時間が体の中に心地よく浸透していくあの感触。そういう快感を久しく体験できていない。
昔に見逃していた名画や埋もれている名画を掘り起こして、今年はそんな映画と1本でも多く出会いたい、と願っている。□
追伸。
「スティング」は買ったことを忘れて、また買ってしまいDVDが2枚あります。