何かしなくてはいけない。
だけどどうにもこうにも、
何をしていいかわからない。
そんな切実な悩みを打ち明けた若手に先輩が言った一言だったろう。
別にどうという一言でもない。
だけど、この言葉が今なお、時折、脳裏に浮かんでくることがある。
ぼくらの目の前にある問題はいつも切実だ。そしてぼやけている。
どうしていいかわからない。せめてだれかと共有したい、聞いてほしい。
そこにこの一言である。
問題は解決はしない。だけど、どの部分を考えたらいいかどこから切り崩したらいいかのヒントがある。
この小さなヒントから前に進むことができる。
この一言は、今なお僕を背中から押してくれる一言なのである。□