「レンタルなんもしない人」のインタビューをほぼ日で読んだ。
はじめは、なんだそれ。という気持ちだった。
だけど、インタビューを読んで、
時代が求めている要望に、ただ何もしないでそばにいてほしい、ただ聞いてほしい。
現代の人と人の間、人の心の見えない隙間に、それを埋めてくれる、ただなんもしない人という存在が必要だった。ということなのだということがわかってきた。
なんもしないで仕事になるのか。じゃあ、俺もやってみよう。
....なんてことも、そうやすやすと出来ないこともわかってきた。
いろいろな彼なりの人生経験と、自分という存在の最も自然な姿への深い洞察、特性を見極めた彼だからこそ、人々が求める「なんもしない」というバランスで存在できている。
多くの人は、仕事でも趣味でも日々何かに取り組んでいる。
真に徹底して、そんな暮らしを捨て、プロの「なんもしない」をつきつめ、かつ、人々の足りない何か、求められる何か、を、なんもしないことで埋めていく。
誰もができることじゃないのですね。
世の中のプロダクトやサービスについて、概ね考えられることはやりつくされてしまっているように感じていて、今、期待されているのは「なくても困らないけどあると驚くほどうれしい」というものなのだと思います。
でてくると、あ、そんなのがあったのか。と気づくんだけど、パイオニアとしてそれを生み出すことはとても難しい。
豊かなはずなのに、何か足りない。何か不安。
ややこしい時代になってきたなと感じます。□