しあわせのかたち

久々にアトリエやら、職場やらに行くと、

その先々で、

 

「痩せた?」

 

と言われる。

ほぼ100%くらいの確率で、です。

先日の健康診断では、体重はあまり大きく変わっては居ませんでしたが、外見的に一瞥した時にキャッチされる僕への印象は、先ずは「痩せている」ということなのでしょう。

 

アトリエの先生が、一緒に絵を発表している女流作家の先生がおられます。

その娘さんは東京藝大卒の優秀なヴァイオリニストで、先生がその女流作家の先生と一緒に展覧会を開催されるときには、オープニングレセプションで、その娘さんと何人かのお仲間でクラシック演奏会を開催したりしている。個展会場で聞く、クラシック演奏というのがまたかっこよくで、いつもとても背筋がのびるような気持で聞かせてもらっています。

最近その娘さんと、同僚の演奏家の男性がご結婚されたということを聞きました。

お二人とも知っているのですが、久しく会えていなくて、聞くところによると、旦那さんが、かなり太られたということなんですね。

いわゆる、一般的な「しあわせ太り」ということなのでしょうけれど。

まあ、一緒に食事にも行かせていただいたことがありますが、もともとかなりたくさん食べられる方だったので、太ることもあるだろうなとは思ったのですが。

とにかく奥さんは、たくさん作って、旦那を肥え太らせているのでしょう。そんな映像がすぐにも見えてきそうなお二人なのです。

 

対して、僕はといえば。

僕も新婚ということなんですけれど。

太るどころか、痩せていっていると、行く先々で言われるたびに、なんだか「しあわせ太り」とは真逆の「食べさせてもらっていない」などと思われていないか......なんてことを考えてしまうのです。

 

食べていますよ!(笑)

 

たんに、食べれないのですよね。

 

2人前といわれたCookDoの回鍋肉を、2回に分けて二人で食べたりしているのです。

しあわせ太りの新婚さんは、2人前を一人で食べるくらいのことをしているのでしょうけど、実際にそれだけの量が出てきても、僕はたぶん食べられないと思うのです。

おなかいっぱいにするというよりも、美味しいものを少しずつ。というのが僕の食べ方のようです。

あとお酒がメインというところもあるのかもしれない。

満腹になって、苦しい、動けない。というのにも少し憧れますが。3日くらいでギブアップするでしょう。残すのももったいなくて、すぐに「作る量を減らそう」という動きになりそうです。

 

「ただいまー」

「おかえりなさい、お風呂にします?食事にします?」

「食事にするよ。待っている間は、ニュースステーションでも見るかな」

昭和の人間なので、太る太らないに関係なく、こんな夫婦像に憧れますが、今は平成も終わり、令和。こんな時代じゃないよなあ.....................。

 

しあわせのかたちは、千差万別です。□