稲川淳二の怪談ナイト

 

稲川淳二の怪談ナイトを聞いてきた。

 

今年はこの騒ぎなので中止かと思っていたけど、なんとか開催する運びとなったようである。
ライブやら演劇といった類のものはほとんど開催できず、壊滅的な状態になっているので、久しぶりに体験する「ライブ」に、初めて参加したときのような興奮が蘇った。

会場についてみると、ものものしいスタッフの数。
まるでVIPが来る前のサミットのようである(大袈裟)。
感染した場合の経路をたどるための書面に名前と住所を記載させられる。
会場に入ると、アルコール消毒に、体温測定である。
そして手渡される座席表。入場者数を半数まで絞り込んだため、当初割り当てていた座席ではなく、新しい席に移動をすることになっていた。観客はその表を片手に、新しい席に着席をすることになる。
歓声を上げることも禁止、拍手のみである。怪談を聞くのに歓声もないが、稲川淳二が入ってくるといつも歓声で迎えるのが恒例なのであった。

今年は5話の怪談と心霊写真の鑑賞の2部構成。

事故物件のアパートの3階に入居した男性が、夜に2階の真下の部屋にすむ女性の訪問を受けるのだが、実はその女性は強盗殺人にあって殺害された女性の霊だったという話。
当時3階に住んでいた男が犯人で捜索中とのことだったが、女性は絞殺されるときに後ろから絞められたため、犯人の顔を見ておらず、女性の霊は、引っ越してきたその男性を犯人と思い、夜な夜なやってくるというのである。.....怖い!

心霊写真の方も、新作?もあるのだが、20年にわたり毎年必ず見せてくれる写真があって、毎年毎年少しずつ写真が動いているというんですよね。
沼から半分だけ見えていた顔が、少しずつこっちを向き始めているというのです。

デジタルの時代になった今でも、不思議と寒気のする瞬間があったり、科学では説明ができない現象ってのはあって、時代は変わっても、怪談の怖さ、おもしろさというのが残っていくのだなあと思ってます。

 

毎年思うんだけど、夜通しで100話くらい聞きたいものです。□