チョコレート・ディスコ

 

百貨店のバレンタインの催しに出向く。

 

Perfumeの「チョコレートディスコ」みたいな

ハラハラドキドキ色恋ツールとしての

チョコレートへの未練は最早、ない。

単なる、純粋なる、チョコレート愛好家である。

 むしろ社食のおばちゃんに貰ったものであっても、

GIVEME!と叫んで米兵に貰ったものであっても、

チョコレートであるだけで唯、素直に嬉しい。

 

「俺はチョコレート愛好家だ!」と胸を張り、会場に入ってみたが。

 

100%女子空間。なんですね。当たり前なんだけど。

 

眼には見えないいろんな思念が渦巻いてます。鈍感な僕でもわかります。

会場を見渡してみても、男はほぼ僕だけです。

たまにパートナーの付き合いで来ているらしい男もみたけど。

ほぼ僕だけです。

店員のおばちゃんの視線ですら「なんでここに男性が?」オーラが出ている。

 

俺は客じゃ!!!!文句あっか!!!

 

心の中で叫びながら、チョコレートだけを見つめていました。

会場を歩いているだけで、ちくちくと視線を感じる。

思い込みなのだろうか。否、そうではないと思う。ちくちく見てますよ。

女子というより店員が。

視線に負けて一瞬退散しようと思ったけど、ここでひるんでは全世界のチョコレート愛好家に背を向けることになります。

 

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

 

気持ちはもはやラオウ

俺はチョコレートが食べたいんじゃ!

俺はチョコレートが欲しいんじゃ!

心の叫びをあげながら、気になったショコラをお買い上げ。

ふー..........疲れた...........。

女子の想う気持ちに匹敵するほどに、チョコレート愛好家の男子も疲れるのである。

 

2月はウイスキーが楽しくなります。□