夢十夜 Season4 第八夜

 

こんな夢を見た。

 

アメリカの荒野らしき場所をオープンカーで走っている。
道は一直線。丸まった草が風に吹かれて、かさかさと転がっているような荒野である。
オープンカーには4,5人乗っていた。
後部座席には、ショーン・コネリーが乗っている。
ショーン・コネリーと映画の話で盛り上がっていたが、失礼にもショーン・コネリーの映画ではなく「スティング」のことを話していて、ロバート・レッドフォードポール・ニューマン、最高ですよね。などと話しかけている。
ショーン・コネリーは「俺もスティングは大好きだ」と答えた。

 

オープンカーを降りると、ナイターの広島市民球場だった。
広島カープの選手のホームラン競争があるというのでスタンドに座って眺めている。
バッターボックスに入る選手から、次々と打ち出されるホームラン。
どういうわけか、ほとんどのボールが僕のところにとんでくる。
それを僕は片手でどんどんキャッチしていく。
やがて球場スタッフがやってきて「ホームランボールはおひとり1つまででーす」というような指摘をうける。
周りは見知らぬ人ばかりである。足元にたまったホームランボールを誰にあげようかと思案していたら、オープンカーで一緒にやってきた友人の女の子(だが初対面)が「私カープ女子なの。隣の子もみんなカープ女子だからもらってあげる」と言ってくれ、僕はバケツリレーでホームランボールをカープ女子に配っている。

ホームランボールにはサインが入っているが、ほとんどの選手は名前すら知らない。

だが、城島選手と新庄選手のボールだけは分かった。
これだけは持ち帰ろう。と思い、懐にしまった。□