絵画のいいところは、
「1秒間でプレゼンが終わること」だと思う。
良いか。悪いか。説明の言葉すらない。
作品が目に入って1秒もしたら即座に結果が出る。
「おおっ↑」か。「あぁ~↓」か、
反響すら、わずか2文字の母音で表現できてしまう。
百科事典のように厚い取扱説明書とは真逆である。
ある意味、とても不自由な、非情なフィールドでありながら、もし評価を貰えるような作品を作れたとき、それは計り知れない誇りになる。
わずか1秒間の戦いに、ときには数か月もの準備をして1枚の中に仕掛けるのだ。□