もやテン2021 4.漫画&アニメ部門

もやテン2021 漫画&アニメ部門

 

1.[アニメ] スーパーカブ
2.[アニメ] シン・エヴァンゲリオン劇場版
3.[アニメ] 竜とそばかすの姫
4.[アニメ] 王様ランキング
5.[アニメ] 先輩がうざい後輩の話

次点
・[マンガ] 進撃の巨人 完結
・[アニメ] 古見さんはコミュ症です
・[マンガ] ゴルゴ13 201巻
・[アニメ] ゆるキャン△2

 

スーパーカブの持つ静かな世界観は、漬物で食べるごはんのように穏やかでしみこんだ。小熊の寡黙なところ(それでいて結構毒がある)や、美しい山梨県の美術、音響、スーパーカブの描き込み等、静かに長く目を止めさせる作り方が美しかったと思う。
エヴァンゲリオン進撃の巨人はついに終わってしまったのかというロスの気持ち。
進撃の巨人の完結は素晴らしい漫画界の業績であると思ったけど、途中までは作者も一緒になって結末がどうなるかわからない、という描き方が、地ならしあたりから「終わらせに入った」ということが顕著に感じられてしまったのが、個人的に未だに残念な感じがしている。
竜とそばかすの姫は、いつもどおりの細田監督の物語世界でありながら、ディズニーのキャラクターデザイン等、ものすごい潤沢な資金があるのだろうと感じさせるほどに各界のトップが集まり、これでもか、と磨き上げたところに圧倒された。まるで小林幸子紅白歌合戦みたいだったな。
王様ランキングは、作品そのものも楽しく拝見したけど、40歳からバズって一気にアニメ化までたどりついてしまった作者のシンデレラストーリーにも目が留まった。

次点は特に意味はない。ただ5作で切っただけなので。コミュ症のアニメは、チョークの粉が黒板をすべりおりていくというのを見て、そんなものをちゃんと作る人がいたかと驚いてしまった。全体的にアニメにすることの意味をすごくよく考えて作品が作られていたと思う。
ゴルゴはさいとうたかを先生が亡くなった後も続けられるように工房化されていたことに21世紀のルネサンスを感じた。□