初詣

京都国立博物館を訪れた。

年初の京博では、毎年干支にちなんだ作品を並べているのは知っていたけど、特別展に比べると、どうも「後で見られる作品」というような感じがして、ぐだっと自宅で過ごして結局はいけない。というようなことを繰り返していたのだが。

テレビをぼんやり眺めて一日家に閉じこもるくらいなら、初詣もかねて。と、ふらっとでかけてみたら、なかなか面白かった。

ことしは寅ということで、寅にちなんだ作品がずらりと並べられていたが、こういう陳列や魅せ方は今しかできないものだし、「十二類絵巻」なんていうおもしろい絵巻の存在を発見できたりもした。その他、新たに博物館に収蔵した作品も一堂に展示されたりしていて、なかなかの見ごたえであった。
気持ちが乗らないような展覧会でも、ひとまず足を運んでみたら、必ず1つ2つは驚きや発見がある。やっぱり京都国立博物館はすごい。

博物館を出たその足で、豊國神社に立ち寄り初詣をした。徒歩1分の好立地である。
伏見稲荷大社のような全国的に有名で巨大な神社にも惹かれるけど、小さくても威風堂々とした国宝の唐門に出迎えられ、人出も少ないこともあって、しっかりと詣でることができた。

京都やら奈良やら、これまで散々神社仏閣を巡っているけど、京都で初詣をしたという記憶はあまりない。
ふだんは通らない裏道をうねうねと歩くと、文子天満宮という小さな神社も見つけることができたり正月ならではの発見もある。やっぱり外に出て歩いてみるといろいろなセレンディピティがある。

御朱印をいただき、おみくじを引いて帰路についた(なにが出たかは秘密)。□