鮨屋に行きたい。
「お腹をいっぱいにするための寿司」のような店ではなくて、
「空間から楽しむ鮨」のような店に行きたい。
疲れ切った体で暖かい風呂につかったとき、一般的には「気持ちいい」という表現がされるのだろうが、自分は、思わず「ああ、おいしい」とつぶやくことがある。
「おいしい」という感覚は、味覚で感じる以外のものもあるのではないかと思うのである。
鮨屋で「おいしい」と感じる気持ちは、鮨そのものに勿論あるのだろうが、鮨を楽しむ空間にもあると思う。
今、「空間から味わえる鮨屋」に行きたい。
個展の準備は依然、窮地から抜け出せずにいるが、無事に開催出来たら必ず鮨屋に行こう。
それを自分へのご褒美にして、今日も、格闘する。□