今日の一冊

 

「白鳥とコウモリ」東野圭吾 著

 

 

3つの家族と過去と現在の殺人事件が絡むミステリー。

一度は自首して容疑者とされた倉木達郎だったが、家族たちが真相を追い、驚くべき結論に到達する。

すごい構成力。読み応え十分。素晴らしいミステリー。□

 

 

 

 

(以下自分のためのメモ。ネタバレ注意)

 

 

 

 

 

 

・優良な弁護士・白石健介がナイフで刺され殺害される。
・容疑者=倉木達郎は、過去に起き時効となった詐欺師・灰谷昭造の殺害含め、
 白石の殺害を認める。
・灰谷昭造の殺害の容疑者だった福間淳二は獄中で自殺していた。
 定食「あすなろ」経営をするその残された家族=浅羽洋子・娘織江・別れた亭主の息子・安西知希。
 殺された弁護士の白石一家=妻綾子・娘美令。
 容疑者の息子和真。
 3つの家族の視点が入り乱れ、それぞれの立場で事件の真相を追う。
・灰谷昭造を殺害したのは、学生だった白石健介(母が詐欺にあい衝動で殺害)。
 白石健介を殺害したのは、安西知希(祖父を殺された復讐としていたが単に殺人に興味があり理由としていただけ)
 倉木達郎は、彼らをかばっていた。
・容疑者の息子・和真と被害者の娘・美令は、禁断の恋に惹かれていく。
 やがてその立場が逆転する。