賞味期限切れを食べる男

 

賞味期限切れのものばかり食べているような気がする。

 

消費期限切れであっても、平気で食べる。

 

「それは一番おいしくいただけるための期限。

 だからその間に食べてなくてはもったいない」

 

なんてことをよく言われるのだが、

気が付くともう期限が切れているから仕方がない。

 

捨てるのは勿体ないし、

自分にとっては美味しく頂けているし、

別に食べても体調が悪くなるようなこともない。

(もちろん余程古くなったら怖いからやめるけど)

 

何故こんなサイクルが回るのかの理由を辿ってみると、

食が以前より更に細くなったからではないか、と思う。

 

週一にスーパーに行って、

一週間食材の不足が出ないように、

食べ残しが出ないように、買っているのだが、

それでも残るものが増えてきているのだろう。

 

例えば、納豆が自宅に2パック残っていたとき、

エイヤと食べてしまったらすぐに切れてしまう。

ならばもう3パック(1セット)買っておこう。と買うのだが、

結局、その週は納豆を食べずに終わり、5パック残ってしまう。

で、翌週以降にまず古い2パックを食べることになり、

それが更にずれていったりするから、

新しく買ったはずの3パックもあっという間に賞味期限切れになる。

そんな形で、ずーっと賞味期限切れのものを

食べ続けるサイクルから抜け出せなくなっている。

 

最近はもう抜け出さなくてもいいじゃないかとすら思い始めている。

 

食材を無駄にしてはいないのだし、

本人はそこそこ美味しく食べられているのだから。

 

むしろ、なかなか地球にやさしい男なんじゃないか、俺?とすら思ったりもするのである。□