親友とは仕事をしない。の法則

 

「一緒に仕事をする」

 

ということに警戒する。

 

それまではお互い、フランクに言いたいことが言い合える無二の親友であったとしても、仕事という「責任」を共有することになったとたん、それまで全く見えていなかった、お互いの考え方、生き方、スタイルが目に入って、

「お前はそんな人間だったのか、見損なった」

....という壮絶な破局になったりする。

というか、そういうことになるほうが普通。というくらい、大きな確率で破局に向かうのではないか。

個人的には、親友や肉親、近しい人間であるほど、仕事は一緒にすべきではない、と思う。

 

どこかの弁当屋であったり、どこかの鞄屋であったり、肉親ですら(というかより近い存在であるほど)意見の対立が生まれて袂を分かつことになるような話はよく聞くし、昨日まで親友だった人たちが、今日になって、絶交。なんていうことは本当に珍しくない。これはもう法則と呼んでも良いのではないか。

 

仕事は、仕事上の関係で出会った人間同士でするのが一番良いと思う。

仕事という責任の中で初めて知り合うから、ゼロで始まり、その後うまくいった人は親友になれるだろうし、合わなかった人は、仕事上の止むない関係を続けながら、大人の付き合いをする。

親友として知り合いだった人間が、後日これだけウマガ合うなら仕事もうまくいくはずだ。仕事を一緒にしよう、という選択をするのは、避けた方がいい。失うものの方が圧倒的に大きい。なかにはうまくいく事例もたくさんあるのだろうけど、個人的にはもう「絶対に避ける」というところまで結論を出している。

 

近しい人であるほど、責任を共有するところでは対立が発生する。

 

これは人間という生き物の本質をつく一つの結論なのではないか、とも思ったりするのだ。□