ほぼ日の學校ノート 大橋歩

 


【所感&考察】

・イラストレーションという言葉もない時代。

 世の中のトレンドを生み出し、彩り、支える雑誌もこれからという時代。

・マガジンハウスの前身・平凡出版に親友の安西君と殴り込み。

 「平凡パンチ」立ち上げに抜擢され7年に及ぶ表紙絵を担当することに。

 

安西水丸原田治の時代とも共通する良き時代。

 いい時代にいい仕事、いい人間がいてうらやましい。という気持ちもあるが、

 その時代に自分がいたとして、では390冊もの表紙を描き続けられたか?

 と問われたたらたぶんできない。

 黎明期だろうと円熟期だろうと、きっとそのときの代表選手が時代を背負ってる。

 

当時は、社会が「大義名分」を宣言し、クリエイターが「制作」する時代。

 現代は、「大義名分」も「制作」も全部クリエイターがする時代。

 しかも、現代は、全人類がクリエイターとなってしまった時代。

 相当、分が悪い。と愚痴もこぼしたくなる。

 だけど、どんな時代であってもやっぱり、すごい人は前線に走っているし、

 普通の人は、そのはるか後ろを走っている。

・でも、思えば、芸術・アート・表現という活動は、

 そもそも「大義名分」も「制作」も全部一人でやるものである。

 実際そういうふうに活動をしてきたし、これからもそうするしかない。

・「時代のせいで....」とぼやくのは、

 うまくいかない言い訳を隣の青い芝に委ねようとしているだけなのだろう。□