今日の一冊

 

「変な絵」 雨穴著

 

 

 

「変な家」よりもこちらの方が面白かった。

 

 

 

 

 

(以下、自分のためのメモ(=全てネタバレする)。注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・第一章 インターネットのレンの日記。妻のユキが妊娠したがやがて子供を産むと共に原因不明の死を迎える。何枚か残された絵を組み合わせると義母がユキの腹から子供を引きずり出した図ができあがる。ユキは義母に殺されたのだ。

・第二章 今野直美と息子の優太が描かれるが、直美は実はレンの母。第一章のユキを殺害した犯人。優太はレンとユキの息子。

・第三章 美術教師・三浦義春が登山中に惨殺された事件を追う、ベテラン記者熊井と岩田。三浦義春の妻が今野直美。レン(今野武史)の父。三浦義春の生徒だった亀戸由紀が、レンの妻となる。

・三浦義春を殺害したのは、今野直美=全ての真犯人。息子の武史への教育の異常に殺すしかないと決意する。

・三浦が山の絵を残したのは、寝袋で寝ているときに手元を観ずに描いたもので「夜に描いたもの=妻のアリバイが嘘」を伝えるためのもの。

・直美は幼いころに飼っていた文鳥を母に殺されそうになり母を殺した。弱いものを守ろうとする本能で動く。その本能で、三浦義春、追いかけてくるジャーナリストの岩田、そしてレンの妻までをも殺害し、義春の同級生の豊川に責任を押し付けて殺害。