真ん中に石を投げる。

 

「池の端ではなく、真ん中に石を投げろ。」

 

大きな波紋を作るには、真ん中に石を投げる。

そういう理屈はすごくわかりやすい。

でも誰もがそれはわかっていても、真ん中に石を投げるにはセンスやら才能やら、あるいは多大なる努力があってこそであるとも書き添えたい。

誰もがエイヤと石を投げてど真ん中に命中できるわけではないのだ。

苦節、20年、こちとらずっと真ん中を目指して投げてはいるつもりなのだ。

 

あれ、ちがうな。では、もう一回....。

 

まるで神社のお祭りの射的のような、宝くじのような。

目の前にある豪華な景品を目指しているつもりが、もう一回、もう一回。

とやっているうちに、もう何十回、何百回も挑戦するようなことになっている。

 

答えって最初からでているのよ。そこに行くのに時間がかかっているだけでさ。□