朝の入口

 

朝の入口には、

二つの分岐がある。

 

一つは、「入っていく」入口。

一つは、「入っていけない」入口。

 

その二つの入口を間違うと、すなわち「入っていけない」ほうをえらんだら、その日は二度と戻ってこられない。入っていけない。

そういう体感が、ここ最近とても、ある。

朝、仕事をはじめるときに、仕事に没入できるかどうかは、

仕事が始まる、朝いちばんに、もう全て決まっちゃってるように思うのだ。

 

これが前にも書いていた「ズーニンの法則」というやつかもしれない。

 

 

最初の4分間で集中の加速ができるかどうかが決まる、という。

 

ここ数日、いわゆる「良い」ほうの洞窟を選べているのだけど、それ以前は、もうずっと「悪い」ほうの洞窟を選んでいたような気がするのです。

ほんとうに、全然ダメなんですね。「悪い」ほうを選ぶと。

 

では、どうしたら「良い」ほうを選べるのか?ということになるのだけど。

たぶん、結局は「せっつかれる」しかないのだと思う。

「お前は何してる」

「いつまでしてる」

「いつできる」

そういう社会的な締め切りのような、イヤ~な、せっつきがあって、初めて人は本気になれる。残念ながら。

 

朝いちばんに「やべえ」と思えるかどうか、なんですね。

少なくとも、僕にはそう。

洞窟の入口で、うーん、右にしようか?左にしようか?と迷っていた時に、うしろから「とっとと行け」と、蹴られて、選ぶ間もなく、飛び込んだ穴が、正解。そんな気がしてる。

 

僕は生きているのだろうか。

生かされているのだろうか。

そんなことを考えてしまうのである。□