寿司屋

一人で行き、カウンターに座れ。


そして、口火を切れ(こわいけれど)。


しゃべらずんば、カウンターに座る意味はないし、


カウンターに座らずんば、寿司屋に行く意味はない。


ビールではなく、日本酒を頼み、


板さんから、オススメを聞き出すのだ。


コースなど頼んでは、会話の契機が断たれてしまふ。


そうやって、旬をつまみ、酒を味わい、板さんと話す。


それが、寿司屋での至福のときだ。


寿司屋は、そんなふうに粋たい(いきたい)。□