コストパフォーマンス

年々お酒が好きになって、居酒屋が好きになって
こだわりがエスカレートしていた。
10年ぶりに再会する同僚との飲み会の幹事をする
ことになって、前々から気になっていた北新地の
店を予約した。こだわりの店であった。
ところが同僚はその店を喜んではくれなかった。
(ように感じた)
出てくる料理は割烹に近い。量より質という感じ。
お酒はいろいろな銘柄があったが1つ1つが高く
勢いよく飲むことはできない。
彼らが期待するのはコストパフォーマンスだった。
料理や酒の質よりも量が優先であった。
久々の再会を馬鹿騒ぎで彩りたかったのだと思う。
2時間正座をくずすことなくじっと音も立てずに
飲む酒のようなものだった。
企画をした自分も居心地が悪くなりなんだか
申し訳ない気持ちにさいなまれてしまった。
求めるものは人によって全くちがうのである。
旅も居酒屋もその場その人に合わせてベストな
企画を組みたいものです。まだまだ道半ばです。□