ベスト8!

 

ラグビー日本代表VSスコットランド代表戦を観戦しました。

 

居酒屋で。

台風19号の接近で恒例のスケッチ合宿が中止となってしまい、どうにも沈静化できない喪失感を酒で晴らそうという狙いでした。
その晩は、ラグビーW杯の大切な試合があることは知っていたから、飲むことは避けようと思っていたんだけど、試合は録画していたし、軽く飲んで帰宅した後、録画した試合を観たらいいと思っていたのだった。

 

宴会の席では宴会を楽しむ。というのがポリシーである。

 

居酒屋にきたカップルや家族が、会話もせずに無言でテレビに見入っている光景をたまに目にするのだけど、一体なんのために居酒屋に来ているのだろうか。居酒屋は人と人が出会い、語る場なのである。語らないのであれば、こんな異世界にわざわざ来る必要はない。
では何のために居酒屋にテレビがあるかと問われれば、それは沈黙を消すためである。つまり、ただ音があればいい。何を放映していてもいいのである。

.....と偉そうに書いてはみたものの。

 

語ることを完全に忘れ、ラグビーの試合に没頭して見入ってしまいました..........(スマン!)。

試合が始まっちゃったらもう目は離せませんよ。
一生懸命頑張っている代表選手のことを思うと、酒を飲むことすら、はばかられる気持ちでした。酒を飲みながらこの歴史的な試合を観戦することに、なんだか背徳的な気持ちになって、ほとんど酒も口にせず、硬直したように試合を見つめました。

店内は、僕らと他の客、お店のスタッフを入れて全部で6名しかいなかったので、我を忘れて狂ったように叫び、一丸となって応援をしてしまいました。

それにしても、残りの20分のなんと長く感じたことか。手に汗握る臨場感、連帯感とはこのことを言うのでしょう。
スポーツバーに集って試合を見つめる方々の気持ちが今、初めて身に染みて体感できました。
ドーハの悲劇のことが脳裏をかすめ、最後に不幸な逆転があるのでは、と怯え続け、最後まで1秒たりとも油断をせずに戦いの行く末を見守りました。

結果、ついに日本代表は史上初のベスト8にたどりついたのでした....。
天晴!!!!
日本中の誰もが同じような感激に吼えているだろうから、もう今更かもしれないけど、やっぱりすごかったです。
日本代表も、スコットランド代表も、狂気の中にいました。
人間、これだけひとつのことに命をかけられるものなのか、ということを目の当たりにして震えました。互いのオーラは本当にすごすぎました。
この歴史をオンタイムで体験できたことを本当にうれしく思います。

 

それにしても、まだまだ未体験ってのは世の中にいっぱいあるものだなあ。本当に選手たちには感謝の気持ちでいっぱいです。

決勝トーナメントも引き続き応援したいと思います。□